自然食宅配 iito(いいと)

有機野菜や果物などの農産物や畜産物と、無添加でつくられた食品、生活品などをお届けするお店です。

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埼玉県熊谷市 米澤製油の「一番搾りなたね油」の製造現場を訪ねて

埼玉県熊谷市にある米澤製油では、石油化学製品や合成添加物を使用せずに圧搾した
なたね油を製造しています。また原料となる菜種は非遺伝子組換え菜種のみを使用し
安全で美味しい油を作る為の取組みを続けています。
iitoで、日常使いの万能油としてお勧めしている「一番搾りなたね油」の製造現場を
見学させて頂きました。

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(原料の菜種です。西オーストラリアのオーガニックの生産地として知られる
 カンガルー島が産地です)
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(プチプチしていて気持ちがいい)

まずは原料となる菜種ですが、現在は西オーストラリア産の非遺伝子組換え菜種を輸入
しています。
遺伝子組換え菜種を開発したカナダでは、既に生産量の約80%が組換え菜種と言われて
おり、日本国内で消費されている菜種の大半がカナダからの輸入に頼っています。
規制の緩いカナダでは非遺伝子組換え菜種の分別輸入が難しい為、現在は産地を
オーストラリアに移し、その中でも規制が厳しく残る西オーストラリアに限定し輸入
しています。
遺伝子組換え食品が初めて輸入された1997年より、急速に国内の消費量は増え続け、
現在日本は最大の組換え食品消費国となっています。
規制緩和が世界的に進んでいる事や、中国の食品の買占めによって、ますます非遺伝子
組換え食品の確保が難しくなっています。
米澤製油では「安全性の確認が出来ていないものは使わない」という信念の元、
非遺伝子組換え菜種の原料確保に努めていますが、同時に輸入に頼る日本の生産状況を
危惧し、国産の菜種の普及にも力を入れています。
現在日本で消費されている菜種は、輸入が約200万tに対して、国内自給は2,000tほど
ですが、その内半分の約1,000tを米澤製油が扱っているそうです。

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まずは菜種のさややゴミを振るいにかけて精選します。
国産の菜種と輸入菜種の違いを質問したところ、
「さやの量が違います。日本人の国民性でしょうが、圧倒的にさやが少ない」
とのことでした。

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(振るい落とされたさやです)
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(続いて焙煎)

精選された菜種は「焙煎」する為、窯に移ります。
一般的なサラダ油などの製造行程では焙煎は行わないそうですが、米澤製油では
約110℃〜120℃の温度の窯で炒ることで、香ばしさを出します。
また焙煎する事で、油を搾りやすくするそうです。

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(焙煎中。おいしくな〜れ)
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焙煎された種はさらに油を搾りやすくする為に、ローラーにかけて潰します。
通常は油を効率よく抽出する為にノルマへキサン(石油化学製品)という
有機溶剤を使います。ヘキサンはとばすので油には残りませんが、化学製品や
化学合成添加物を使用しない米澤製油では、自然な圧搾法で搾ります。

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(潰した種。黄色いのは菜種の皮です。香ばしくて良い香りです!)
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潰した菜種は圧搾機にかけられます。
圧搾機は二台あり、一つ目で搾られたものが「一番搾り」のなたね油だそうです。
iitoでお届けしているのは、この「一番搾りなたね油」です。
この段階で味見をさせて頂いたところ、とっても香ばしくて菜種の味もしっかり
でした。日頃から愛用しているファンなので、搾りたての油の味に感動しました。
続いて「二番搾り」に移ります。一番搾りより落ちついた香りになります。
ここで搾って出来た油は「原油」と呼ばれます。

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(一番搾りのなたね油)
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(完成品より色が濃いです。香りが美味しいの一言!)

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続いて、原油からえぐみ等を取る「脱ガム」という行程に移り、その後、
お湯と油を混ぜて撹拌する「湯洗い洗浄方式」を行い、不純物を取り除きます。
この「湯洗い洗浄方式」は、米澤製油が開発し特許を取得している製法で、脱酸、脱色
に代わる処理を、お湯のみを使用し行います。
お湯と油を混ぜて遠心分離機にかける行程を6回繰り返すことで、お湯が不純物である
有機脂肪酸を取り除くのだそうです。
一般的な製造では「脱ガム」の際に、リン酸やシュウ酸などを使用し、酸を取り除く
為の苛性ソーダ、脱色の為の苛性白土など、様々な化学合成添加物が使われます。

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「湯洗い洗浄方式」を終えた原油は、「消臭」の為、200℃の電熱で加熱し、
冷水で冷却します。
この後一般的には、消泡剤としてシリコーンや、油の中の金属製分を取除く為の
クエン酸などの合成添加物を加えますが、米澤製油では無添加のまま油を濾過し
完成します。
消泡剤を入れると泡がたちにくい為、油が長持ちするように感じますが、本来
不要なもの。油自体に適度な重みがある為、消泡剤は必要ないのだそうです。
金属も殆ど無い為、クエン酸も不要なのだそうです。
「余計なものは加えません」の言葉通りですが、ここまでくると逆に一般的な
油の添加物の多さに驚きます。

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(随分色がクリアになりました。菜種の柔らかい香りがします)

出来上がったばかりの油を味見させて頂くと、「一番搾り」直後より、かなりさらっと
していて、まろやかな香りになっていました。
「搾りたての香ばしさに比べると菜種の香りも控えめな気がする」と感想をお伝えしたところ、
「毎日使う油としてはこのくらいがいいんです。飽きがこず、料理の味もこわさない」
と、納得のお返事でした。

ー素材を活かし、後味までも美味しい油ー
米澤製油のなたね油が長く愛されている理由を改めて感じることが出来ました。

米澤製油が、化学製品を一切使わない油作りを始めるきっかけは、1,968年に起きた
カネミ油症事件によって、効率優先の工業的な食品生産の危険性を知ったことから
でした。以来「安心して食べられる本物の油を作る」という、米澤製油の取組みは
続いています。

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(案内をして下さった技術顧問の山崎さん(中央)と社員の方と私の母)

米澤製油の皆様有難うございました!



※「カネミ油症事件」1968年に油の製造工程で脱臭の為に使われるPCB
(ポリ塩化ビフェニル)が油に混入したことが原因で起った中毒事件。
加熱されたことでダイオキシンに変化し、油を食べた1万4千人に、しびれや
肝臓機能障害を引き起こしました。現在も2千人近い患者がおり有効な治療法が
見つかっていないと言われています。






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  1. 2013/04/08(月) 15:05:44|
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