自然食宅配 iito(いいと)

有機野菜や果物などの農産物や畜産物と、無添加でつくられた食品、生活品などをお届けするお店です。

和歌山県 龍神自然食品センターの「梅干」

和歌山県龍神村「龍神自然食品センター」寒川善夫さん

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いいとでお届けしている「梅干」の生産地である和歌山県龍神村へ行ってきました。
清流日高川の上流に位置する龍神村は、村の約70%が標高500m以上の山岳であり、
豊かな森林が広がっています。古くから林業が主な産業として村の暮らしを支えて
きましたが、一方で「龍神梅」の産地としても知られています。
高地特有の寒暖の差と済んだ空気、源流から溢れる良質な水は、おいしい梅を生産
する条件に恵まれています。
龍神梅の生産者である寒川さんは、親子代々30年以上にわたり、無農薬・無化学肥
料での梅干作りを行っています。
昔から「梅は三毒を絶ち、その日の難を逃れる」と言われ、朝一粒食べるとその日
一日病気知らずで過ごせると言われています。三毒とは、食べ物の毒、水の毒、血
の毒の事で、梅に含まれる酸による殺菌力は食中毒から身を守り、疲労や老化を起
こす成分である乳酸の発生を防ぎます。古くから健康食として食されてきた梅干で
すが、現在では添加物などによって、その効能が失われているものも多くなってい
ます。はちみつ漬けやカツオ風味の梅干も多い中、寒川さんの梅干は、塩と自家栽
培したしそのみで漬け、天日干しで仕上げる昔ながらの方法で作られています。

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(代表の寒川善夫さん。しその栽培についてお話いただきました)

色漬けに使うしそも無農薬で栽培していますが、しそは夜盗虫に弱く量を栽培する
のがとても難しいそうです。その為どうしても真っ赤ではなく、淡い色に仕上がる
のだそうです。

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漬込みには沖縄の塩シママースを使用し、特徴はその塩分量にあります。
一般的に梅干の塩分量はカビが生えない量とされる20%で漬込むのに対し、寒川さ
んの梅干は12%と少ない塩分量でおさえられています。塩分量が少ないのにカビが
生えないのは梅の持つ力自体が強いからだと言います。
その理由は無農薬・無化学肥料栽培の他に、収穫の方法にもあります。
通常梅農家では梅林の下にシートを敷いて木から落ちた梅を収穫するのに対し、
寒川さんのところでは、木に成っている梅を直接手積みで収穫します。
大変な手間がかかりますが、完熟になる一歩手前のタイミングで手積みすることで、
生命力の強いしっかりとした梅干になるのだそうです。
また現在では、梅農家が塩漬けまでを行い、集荷したメーカーが仕上げを行うのが
主流ですが、その際メーカーは味の均一化を図る為に、梅の主成分であるクエン酸の
エキスを全てこぼし、添加物によって味を整えます。
寒川さんは、梅林の土作りからしその生産も含め、全てを一貫生産することで、確か
な梅干作りを行っています。
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(仕上がったばかりの梅干。香りだけでパワーがみなぎる気がします!)

見学の後は、従業員の方が地元食材を活かして作って下さった美味しいお食事を頂き
ました。料理の腕前を活かし、現在は梅肉エキスや梅酢などの他にも、煎り酒など
新たな商品開発にも一躍をかっているそうです。
そしてもう一つ、梅作りの合間に寒川さんが取組まれているのは、梅林の側に栗や
クヌギ、小楢などの紅葉樹を植えることだそうです。ちょうど見学に伺った日の前日も
豪雨が降った為、日高川が増水していたのですが、龍神村でも水害は深刻化しています。
山には杉やヒノキ等の針葉樹林が大半の為、落ち葉がない分、山の保水力が失われ、
結果全国的にも水害が増えています。
これまで林業で暮らしを営んできた分、これからは紅葉樹を植える事で、少しでも山へ
の恩返しになればとの想いからだそうです。

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(龍神自然食品センター寒川さんご家族と私の両親)


いつも生産者さんとお会いしお話をお聞きする度に、その手間や、培われた技や勘、
想いや日々の姿勢に触れ、改めて普段何気なく頂いている食べ物への感謝の想いが
湧いてきます。作り手の想いのこもった食べ物を頂く喜びはひとしおです。
その想いをお届けできる事に改めて感謝です。
寒川さんありがとうございました。









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テーマ:オーガニック、菜食、マクロビ - ジャンル:グルメ

  1. 2012/07/29(日) 11:21:03|
  2. 和歌山県 龍神自然食品センター「梅干」